突然ですが、「新竹」といえば、何をイメージしますか?ビーフンや最先端技術(新竹科学園区・サイエンスパーク)でしょうか?新竹はそれだけじゃないんですよ~。客家人が多いことで知られるところで、新竹県は人口の7割程度が客家人なのだとか。それなら客家の歴史や文化に触れられるんじゃないかと、「北埔」という客家の町に行きました。ちょっと失敗して、思い描いたとおりにいきませんでしたが……という泣き笑い旅行記です。
「台北駅から台湾鉄道に乗って、竹北駅で下車。」←この文のようにサクッと行けたらよかったのですが、実はここでやらかしてしまいました。台北駅から自強号で新竹駅まで行き、そこからローカル線に乗り換えて竹東駅に行こうと考えていました。ところが、新竹駅からローカル線に乗り換えるタイミングで、竹東駅に行く次の電車は夜しか来ないということに気づいて……完全にアホでした。結局、駅のインフォメーションで北埔老街への行き方を教えてもらって、竹北駅に行きました。
いろいろありましたが、なんとか竹北駅に来ることができました。改札を出て右へ行くと、台湾好行バスの案内が出ています。バスは1時間に一本。残念ながら、12時のバスが出た後だったので、駅の近くでランチを食べることに。
駅から少し歩いたところに「紅吱吱牛排」というステーキのお店が。新竹や桃園を中心に広がる、ローカルチェーン店のようです。上の写真は特製ステーキ(トースト、スープ、炭酸飲料、アイスクリーム付きで190元)。牛肉が意外と柔らかく、脂身はほとんどありませんでした。黒胡椒のソースを選んだら、予想外の辛さでしたので、激辛の味だけが記憶の引き出しに収められました。※辛さに弱いのに、このソースを選んだ筆者が悪いだけです。
こちらは厚切り牛肉のステーキ(トースト、スープ、炭酸飲料、アイスクリーム付きで290元)。これ食べきれる?と思うぐらいのボリュームに見えましたが、ペロッと完食。
これからこのバスに乗って、高鉄の新竹駅や新竹県の主要な観光スポットなどを経由しながら、北埔老街に向かいます。

遠東百貨の上に福建土楼(円楼)が。台湾の客家はこのような土楼に住んでいるわけではないのですが、「土楼=客家のシンボル的存在」ということなのでしょうか。清の時代に福建省や広東省から台湾に渡ってきて、このあたりを開拓、発展させてきたご先祖へのオマージュなのかもしれません。などと勝手に思いを巡らせているうちに、だんだん街の風景から山の風景へと変わっていきました。

北埔老街に到着〜!どこからこんなに集まってきたのかと思うほどの観光客で賑わっていました。のどかな山里の中にある小さな町を勝手にイメージしていたので、これだけ人がいるとなんか、ちょっと、思ってたんと違う……平日だったら、もっとゆっくり観光できたかも。

まずは慈天宮へ。黄色い屋根と鮮やかな装飾が美しいですね。このあたりを開墾した開拓民(客家人と台湾人)の守り神として媽祖と観音菩薩が祀られているのだそう。この地に客家の人々が来たとき、原住民や台湾人との間でいろいろあったんでしょうね。北埔老街は狭い路地に店や家が密集しているのですが、これが客家の町の特徴なんだそう。おそらく、賊や敵対勢力から街を守るために、あえて狭い路地にしているのでしょう。古い建物と路地をセットで楽しむなら慈天宮周辺がおすすめ。

慈天宮から少し歩いたところ(廟前街の北の方)にある「尚豪呷」という「客家鹹豬肉」のお店。北埔老街の名物のひとつなので、迷わず行列に並びました。
「客家鹹豬肉」とは、米酒や塩、スパイスなどに漬けた豚肉を焼いたものです。お店のショーケースには肩ロース(梅花肉)とバラ肉(五花肉)が置かれていました。バラ肉のほうがよく売れていたので、筆者はバラ肉を選び、薄切りにしてもらいました。客家料理は「塩辛く、油っこくて、(醤油や香辛料で)味が濃い」といった特徴がありますが、この豚肉もまさにそんな感じです。台湾料理よりはっきりした塩味と香辛料の風味がたまりません。肉の外側のカリッとした食感もいいですよ〜。これは、並んで買う価値あり!ご飯もビールもどちらも欲しくなる味です。
「客家鹹豬肉」の相棒として、金柑のソース(100元)を紹介させてください!これをかけると金柑のフレッシュな酸味が豚肉をさっぱりさせてくれるので、相性がバッチリなんです!お土産にもぜひどうぞ。ちなみに、筆者はポークソテーやゆで豚などにもかけて食べています。
客家の町に来たからには、客家擂茶と客家料理、それから包子の名店を巡って……と思っていましたが、行きたいお店はどこも行列が……ちょっと人に酔ってしまいましたので、比較的人が少ない通り(バス停がある通り)に移動。老街をさらっと見るだけなら、一周10~20分ぐらいでした。
「豆屋」というコーヒースタンドでちょっと休憩。この日は店内でコーヒーをいただくことができましたが、平日はテイクアウト専門とのこと。
自家焙煎のアメリカン。お値段なんと50元!物価がバグっているのでしょうか。台北だったら100元ぐらいです!おいしいコーヒーをいただけたことや、お店の方が気さくな方だったこともあり、おかげさまでリフレッシュできました!
さきほどのコーヒー屋の向かいにあるファミマの前にやたら人が並んでいて、ここではファミマにも行列ができるのかと思いましたが、行列はファミマじゃなくて、バス停でした。ここからバスに乗って竹北駅へ。竹北駅から新竹駅へ行きます。

新竹といえば、やはりビーフンです。新竹は冬になると台湾海峡から乾燥した強い風が吹き付ける場所だそうで、それがビーフンづくりに最適らしいです。新竹駅から10分ほど歩いて、新竹都城隍廟にあるビーフンの名店「阿城號」へ。ビーフン(炒米麺50元)をいただきます。ぷりっとしたというか、プチンと切れるというか、そういう食感はもちろん、このシンプルなタレの味もここならでは。新竹県出身の人によると、ビーフンはスープとセットで食べるものなんだそう。はーい、つぎからそうしまーす。

城隍廟の夜市をぶらぶらし、広場の前にある「新復珍商行」というお菓子屋さんへ。「百年老店」という老舗の雰囲気にやられてパイナップルケーキを購入。後日、このお店の名物が「竹塹餅」という中華菓子だったことを知り、またいつか機会があれば……と思いました。
新復珍の前の「好豆味豆花」という豆花の店で締めのデザート。ちょっと肌寒かった(気温約15℃)ので「総合丸子豆花(芋の団子、白玉、黒タピオカ、豆花)」に「熱薑汁(温かい生姜シロップ)」を入れてもらいました。お店の人に「辣(辛い)」と言われましたが、そんなこといっても生姜でしょ〜( ̄m ̄〃)ぷぷっ!と思いながらシロップをゴクリ。これが、むせるほど辛かったです。でもそのおかげで体の芯から温まってきて、生姜の効果の凄さを実感。
新竹駅からは電車で台北へ。宿泊先に着いてから、シャワーを浴びて、スマホ片手にベッドに寝ころんだら、そのまま寝落ちしてしまいました。
北埔老街への行き方
台湾新幹線(台灣高鐵):台湾新幹線の新竹駅から、台湾好行バス獅山線に乗り、「北埔老街」下車
電車(台灣鐵路):台湾鉄路の竹北駅から、台湾好行バス獅山線に乗り、「北埔老街」下車
*筆者は台北駅・竹北駅の間を電車に乗りましたが、台北バスターミナル(台北轉運站)から新竹駅までは高速バスほうが本数が多く、運賃も安いです。台北・新竹間は高速バス、新竹・竹北間は電車、竹北・北埔老街は台湾好行バスという行き方もあります。