台湾には、牛肉麺という麺料理があります。もともと牛肉麺は中国北方の食べ物であり、最近日本でブームとなった蘭州牛肉ラーメンもその一つです。台湾では、1949年に台湾に移り住んだ大陸出身者が独自の改良を加え進化させた「台湾牛肉麺」というジャンルが出来上がっています。
本日は、私が日頃よく通ってる牛肉麺屋さんを紹介です。お店の名前は「劉山東牛肉麺」です。50年以上開封街で営業している老舗の牛肉麺屋さんです。
劉山東牛肉麺とは
山東省出身の老闆(店長)がこの付近で麺の屋台を始めたのがこのお店の始まりです。開封街と漢口街、懐寧街と重慶南路に囲まれた狭い路地の十字路にあります。目印は開封街のダンテコーヒーか、漢口街の花花大飯店裏のセブンイレブンです。
メニューの紹介
清燉牛肉麵
劉山東牛肉麺の看板メニューです。あっさりとしたスープに、煮込まれた牛肉が乗ってます。まずはこれを召し上がってください。テーブルの上には、ドウチ、醤油、漬物、ピーナッツ油、酢、豆板醤等調味料と、生のにんにくが置いてあります。お好みで楽しんでください。麺は太麺と細麺が選べます。太麺がお勧めです。
紅燒牛肉麵
清燉牛肉麵の他に、紅燒牛肉麵のメニューもあります。お客さんの多くは清燉牛肉麵を食べてる人が多いですが、好みの問題ですのでこちらもおすすめです。
排骨麵
大きな排骨(豚肉のスペアリブ)の乗った麺です。スープの味は牛肉麺と同じです。
炸醬麵
ひき肉を煮込んだソースの掛かったいわゆるジャージャー麺です。実は清燉牛肉麵の次におすすめのメニューがこれです。小さい牛肉スープが付きます。劉山東牛肉麺の炸醬麵は、台湾の炸醬麵のような八角、シナモンのような香料でごまかすタイプではなく、挽肉の味そのものを楽しむタイプの炸醬麵。日本人の口にも合います。満腹になります。
榨菜肉絲麵
ザーサイと千切り肉が入った麺です。
牛肉泡餅
麺の代わりに、餅(ビン:焼いたパンのようなもの)を浸して食べます。米を食べない北方の習慣です。牛肉麺と同じ量の牛肉が入っています。
牛肉湯
麺なしの牛肉スープのみです。これを持ち帰るお客さんも多いです。
「ミシュランガイド 台北2018」
劉山東牛肉麺は「ミシュランガイド 台北2018」ビブグルマン(低価格で高品質な料理を提供する店)のひとつに選ばれました。2018年以前もお店は繁盛していましたが、2018年以降、行列の絶えないお店となっています。特に土曜日は地方からもはるばるここに訪れる人が多いのか、行列ができています。
場所の情報
住所 台湾台北市開封街1段14巷2号
電話番号 (+886) 0223113581
営業時間 8:00~20:00(日曜休業)
動画の紹介
三立新聞台のニュース動画を紹介します。
まとめ
劉山東牛肉麺。台湾では香料で味付けした茶色い牛肉麺が主流を占める中、味のごまかしの効かない清燉(すっきり味)で勝負し続けている牛肉麺屋さんです。私は最高で一週間に7回以上通っていたことがあります。財布を持たずにお店に行ってしまい、ツケで食事させてもらったことも(あとですぐに財布を取りにかえり、勘定を済ませましたが)。
中毒性のあるおいしさです。是非一度ご賞味あれ。
土曜日は終日非常に混みあいます。ゆっくり味わうなら、朝ラーメンとして8時~10時までに行くことをお勧めします。