こんにちは。
私は昔ながらの風情がある街並みや古い建物が好きですが、みなさんはいかがですか。古き良き時代の雰囲気や、気持ちがほっとするような懐かしさを求めて台北の街をぶらぶらするのもいいですよね。
老街といえば、淡水老街や迪化街などが有名ですが、台北市内(萬華区)にあり、MRTで行きやすい老街「剝皮寮」について書きます。
剝皮寮
漢字を見て、皮を剥く寮?と思いましたが、一つの建物の名前ではなく、龍山寺の近く、康定路と廣州街、昆明街の赤レンガの建物が並んでいるところ(街の一角)が剝皮寮です。
剝皮寮という名前については、清朝時代、福建省から運ばれた木材の皮をここで剥いていたから剝皮寮という説、「ふくひりょう」や「ほくひりょう」という言葉が剝皮寮に変わったという説など諸説ありますが、実際のところはどうなんでしょうね~。
現在の萬華というと、台北のちょっと怪しげな下町で、特に龍山寺周辺は治安があまりよくないといわれる街のイメージがあるのですが・・・19世紀ごろは台湾北部で最も栄えていた港町で、商業の中心地でした。台北の原点ともいえる町なんですね。
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台北市郷土教育中心
ここでは、剝皮寮の名前の由来や剝皮寮の歴史を知ることができます。また、昔使われていたおもちゃの展示などもあります。日本語のパンフレットがあります。
剝皮寮歴史街區
通りの両側にかつて商店だった建物が並んでいます。建物の1階は商店で2階は居住スペースとなっています。建物の中を見学することができます。清代の建築といっても、建て替えたり修繕しながら現代まで来ていると思います。建物によって建材がレンガだったりコンクリートだったりしますし、建物の中の壁も石の壁もあれば、白い壁もあります。
自由に出入りできる空き家の建物ばかりでなく、展覧会が行わている建物もありますので展示内容と興味が合えば楽しめます。
レトロな張り紙があると雰囲気が少しリアルになっていい感じですね。黑松は台湾の飲料メーカーで、赤い紙の「徵人」は求人の張り紙(雰囲気を出すために造ったとおぼしきニセモノ)です。
「モンガに散る」という映画のロケ地として有名ですが、結婚写真の撮影スポットとしても人気なんだそうです。
現在のところ、ここで営業しているカフェや商店は無いようです。個人的には、カフェや雑貨屋さんがあったらいいのにな。と思ったりもしますが、歴史や文化を知るという教育の目的で作られたものだとすると、その辺は仕方ないのかもしれません。
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剝皮寮の情報
場所:台北市萬華区康定路173巷
交通アクセス:MRT龍山寺駅3番出口から・・・康定路と内山公路の交差点を右折、康定路を直進3分。MRT龍山寺駅1番出口から・・・廣州街を東(右)へ直進5分。
(台北市郷土教育中心)開館時間:9時~17時
(剝皮寮歷史街區) 解放時間:9時~21時 屋内見学時間:9時~18時
定休日:月曜日
入場料:無料
剝皮寮だけの観光だと30分ほどで終わりますので、龍山寺やカルフールなど他のスポットとあわせて観光されることをおすすめします。
旅行を安全に楽しむために・・・龍山寺周辺はスリなどの犯罪に注意してください。特に、日没後の女性の一人歩きや、薄暗い路地をうろつくのは避けたほうがよいと思います。